STUDY

田作る道は農に問え #03

生地から服へ

多くの工程を経てようやく出来上がった生地は、福山市内で53年もの間、縫製業を営む大江被服株式会社で製品化されます。縫製工程においても通常は分業制としていることが殆どですが、同社では自分たちの手の届く範囲でモノづくりを完結させたいという社長の強い意志の下、特殊な設備が必要となる洗い工程以外の全てを自社で一貫対応しています。

 

少しでもロスを少なくする手裁断

製品への第一歩は生地の裁断です。製品に必要な各パーツを効率的に裁断できるよう生地の上に印をつけていきます(型入れ)。この型入れの仕方次第で裁断後の生地ロスの量が決まります。自動裁断機を導入する工場が増える中、同社は敢えて人の手による手裁断にこだわっています。このこだわりにより、裁断工程で必ず生まれてしまう2~3割の生地ロスを1~2割程度に抑えています。例えば1,000mの生地を使用する場合は、洋服にすらなることが出来ない切れ端が約300mは存在しますが、それを約200m程度に抑えることが出来ます。

ここまで読んで頂いた方の中には「まだ出来上がらないのか」と思っている方もいるかもしれません。
そうです。まだまだです。モノづくりは簡単ではないのです。
これから更に技術と思いが積み重なっていきます。めげずに読み進めてみてください。