STUDY

無用の用 #01

物質の最小単位は素粒子といいます。そして世の中にあるモノはみんな素粒子の集合体だそうです。
ある科学雑誌で素粒子の記事を読んでいた時に、目に見えるもの、完成されたものが全てじゃなくてその裏側や本質をちゃんと見ないといけないなと思ったことがあります。

洋服は沢山の材料から出来上がっていて、Annautの商品も例外ではありません。
Annautの服を作る時、出来上がったものの見栄えが良ければそれでいいのか、主素材となるデニム生地だけがエコなものであればそれでいいのか、という問いかけが自分達の中から出てきました。目に見えない資材にも目を向けこだわるべきではないか、と。裁断クズから作られた生地を使っているだけでエコな商品と語ることはできないと考えた私たちは、普段はこだわることができない細部までこだわることにしました。一方、エコな商品は普通の商品と比較すると製造の手間が増えかえって値段が高くなってしまうことが多く、細かい資材までこだわりぬかれた商品は実はまだまだ少ないのです。現時点では自己満足のこだわりかもしれませんが、数年後には必ず当たり前になっていると信じています。世の中の新しいことは大体いつも自己満足が原点です。そんなもんです。

それではAnnautで使われているエコな資材について全2回に分けて紹介していきます。

スレキ(前ポケットの袋地のこと。一般的には、糊付けした光沢のある織物。)
Daily Dress TrousersDaily Jean Jacketのポケット布として使われているこの生地は100%オーガニックコットンが使用されています。オーガニックコットンとは、第三者機関による認証を受けた3年以上化学農薬・肥料が使われていない指定耕作地で、遺伝子組み換えなどもされることなく、生産工程のトレーサビリティがとれているコットンのことです。Annautで使用しているスレキはGOTS認証※を得ているものを使用しています。最近は良く耳にする機会も増えてきたオーガニックコットン。誤解されがちですが、普通のコットンと比べて著しく風合いが良い(もちろん中にはありますが)、ということではありません。生産過程において、自然環境やそこで働いている労働者の健康にきちんと配慮していますよ、ということです。今後コットンの商品を購入する際にはそういった視点で見比べてみてください。オーガニックコットンは高いから買わない。それは自由な選択です。でもその時、高い理由も分かった上で選択をしてほしい。Annautはそう願います。
※オーガニック繊維で作成された製品を規定する為の世界的な基準

芯地
Annautの商品に限らずほぼ全ての衣服には芯地と呼ばれる不織布が使われています。例えば襟の部分や袖のカフスの部分の生地に、より一層ハリ感や強度を持たせるためだったり、シルエットを整える為だったり、用途は様々です。表からは見えないけど縁の下の力持ち的な存在として衣服を支えています。私たちは、その芯地でさえもなるべく環境に配慮した素材を選定しました。ポリエステル100%の芯地の30%が再生ペットボトルから作られています。たった30%、されど30%。無力と微力は違いますから。

今回はここまでにしておきます。また次回。