STUDY

移れば変わる世の習い#02

トピック「アパレルにおけるサスティナブルはどうあるべきか。一般的な考えではなくアパレルだからこその表現で。」早くも最終回です。

◇ Annautの考える「アパレルにおけるサスティナブルはどうあるべきか」
繰り返しになりますが「Sustainable(サスティナブル)」とは「持続可能な」という意味です。
アパレル(ファッション業界)においては「アパレルブランド自身が持続的に発展していく為に」といった意味合いも含まれるはずです。加えて、私たちAnnautはそこに関わる人たちも含めて持続して発展していくことが大切であると考えています。
労働力を搾取し環境破壊をしながらも売上を伸ばし、利益を確保していく企業は短期的に発展できたとしても長期的な発展は無く、サスティナブルとは言えません。言い換えれば、労働環境や地球環境に配慮しながらアパレル自身も発展・拡大していく体制を築くことがアパレルにおけるサスティナブルのあるべき姿だと考えます。
安く商品が手に入ることは良いことだ、といって労働力を搾取し不当に安い賃金でモノづくりを行うことは正しいのでしょうか。それは違うと思います。誰かが得をする時、どこかで他の誰かが損をしている状況はサスティナブルとは言えません。生産者が正当な対価を得て無理のない環境でモノづくりができること、つまり労働環境への配慮を怠らないことがアパレルにおけるサスティナブルの一つの要素だと思います。

地球環境への配慮、という視点に関してはこれまでのビジネスモデルからの脱却という意味も含まれていると思います。売り場を埋める為や販売機会を逃さないように潤沢な在庫を用意しておくというこれまでのファッション業界のビジネスモデルからの脱却ということです。
今も昔もリアルの場においてお客様の生活圏内に沢山の接点を持つことは非常に大切です。ただ、それが大量の在庫の一因になっているのも事実です。これら大量在庫は廃棄するとCO2を排出しますが、そもそも余分に作っているわけですから製造工程においてもCO2を排出しています。

これまでのビジネスモデルからの脱却の動きは既に出始めています。それは私たちのようなD to Cブランドの勃興です。
D to Cブランドはリアル店舗を持たないことが多くお客様との接点が少ないように思われますが、SNSを武器として市場の生の声を掴むことができます。これにより需要の予測が付きやすく、在庫過多を防ぎやすくなり「必要なモノを必要な分だけ」作ることが可能になります。D to Cブランドの更なる発展によって、不必要なモノづくりが減り、アパレルブランド自身も着実に売上を伸ばし持続・発展することができます。これがアパレルにおけるサスティナブルのあるべき姿の1つになると思っています。

Annautがファッション業界のこれまでのビジネスモデルを全否定しているように感じた方、それは誤解です。大量生産するアパレルブランドが必ずしも悪ではないと思います。お客様がいつでも服を購入できるリアルの場(店舗)がありそこに充分な在庫があるというのは間違いなく大切なことです。また、必要に応じて安価な服が購入できることも同じく大切です。
ここでお伝えしたいことは”バランス”です。大量生産のブランドしかない一本足打法のような体制ではなく、D to Cブランドのようにこれまでの概念にとらわれないモノづくりをするブランドが共存している体制を築くことがアパレル(ファッション業界)において真のサスティナブルと言えるのだと思います。

この考えも来年になったら「古い考えだ」とか「間違った考えだ」と言われるかもしれません。でもその時はその時だと思います。Annautは柔軟な思考でその時正しいと思うことに取り組み続けたいと思います。